こちらは医薬品・化粧品工場において、中身を充填する際に容器を保持するためのトレイです。

写真をご覧いただければお分かりになると思いますが、トレイ中央部にある4つの四角部分には容器を埋め込み、そこに中身を充填します。この容器の埋め込みは工場従業員の方が手作業で行っております。そのためワークに対してはめ合い公差がゆるいと容器が抜け落ちてしまう要因になりますが、一方できつすぎると埋め込み作業に力を要してしまうなど作業負荷が大きくなり、ケガや離職のリスクにつながってしまいます。そのためちょうどいいトレイの製作をもともとは機械メーカーに依頼されていたとのことですが、レスポンスの悪さやコスト・納期面などから当社にお声がけいただきました。

こちらの事例では、「作業者の方の使用感」という数値化ができないものが大きなポイントとなりました。そこで当社では、実際の納入前に穴の大きさが若干異なる嵌め合いサンプルを2～3個製作して実際にお客様にご使用いただき、最も良い使用感が得られた寸法で製作を行いました。

工場自動化ナビが提供するリバースエンジニアリングサービス（T-REX）では、こういった「使用感」というような数値化ができない一方で実際の生産現場では肝心となるポイントまで行き届いた対応が可能となります。