こちらは医薬品・化粧品メーカーのお客様へ納入いたしました容器を保持するためのホルダーです。別ページでは四角の容器に液体を充填する際に使用するホルダーをご紹介しておりますが、今回はより小さくかつ丸型の容器に液体を充填する際に容器が倒れることを防ぐためのホルダーです。

今回の事例についても、お客様のほうで当初は充填装置のメーカーのほうへ製作をご相談されておられました。しかし、やはりメーカーのレスポンスの悪さや、コスト・納期面で満足いく回答が得られなかったとのことで、当社にお声がけいただいた事例となります。またこのようなホルダーの加工・製作については、嵌め合い公差や実際の使用感など数値化・定量化しにくい部分が要求されることから、多数の製作実績を持つ当社に継続してお声がけいただいている次第です。

こちらも図面があるケースではなかったため、製図化から当社にて承りました。業界特性上、使用するワークの形状や寸法が頻繁に変わるためその都度それに合わせたホルダーが必要になりますが、今回もワークをお客様からお借りして製図化を行っております。このようなリバースエンジニアリングの対応は当社ならではと言えます。

また今回の事例においては材質としてPOMを最終的に採用としておりますが、試作段階ではMCナイロンでも併せて製作としております。このように材質の選定やご提案も併せて実施できるのは、樹脂製品の販売・加工を専門に行っている東京ベルト(株)の強みです。

なお、今回のケースにおいて、製図化～樹脂切削加工～納入まで2～3週間で実現できたことから、納入後お客様のほうで実施される条件出しや試運転に多く時間を割いていただくことができました。このような迅速な対応も当社の強みです。